中山ラビさん死去 「女ボブ・ディラン」異名のシンガー 肺がんの進行と衰弱で

 シンガー・ソングライターの中山ラビ(なかやま・らび)さんが4日午後6時46分、自宅で死去したことが5日、SNSで発表された。72歳。東京都出身。通夜、葬儀・告別式は家族のみで行う。

 発表によると、中山さんは昨年3月に食道がん、肺がんと診断された。今年4月に真菌感染が発覚したが、がん治療、栄養剤点滴と並行しての治療ができず、衰弱とがんの進行で亡くなった。最後の2週間は在宅で、家族と過ごせたという。

 “女ボブ・ディラン”こと中山さんは1972年にアルバム「私ってこんな」でメジャーデビューし、劇団「新宿梁山泊」への客演などでも活躍。東京・国分寺で喫茶店「ほんやら洞」を経営した。

 シンガー・ソングライターの大塚まさじはフェイスブックで「3年前にぼくのラジオでもいっぱい話してくれ、その時も意欲的に歌と向き合っていたのが、とても印象的だった。まだまだ歌い足らなかったと思うので、天国でみんなと歌っていてください」と追悼した。

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