映画助成金不交付は違法 ピエール瀧刑事処分で  

 映画「宮本から君へ」に出演した俳優・ピエール瀧(54)の刑事処分を理由に助成金1000万円の交付を取り消されたのは違憲だとして、映画製作会社が文化庁所管の独立行政法人「日本芸術文化振興会」(芸文振)を相手取り、交付を求めた訴訟の判決で、東京地裁は21日、「処分は裁量権の逸脱で違法」として、不交付決定の取り消しを命じた。憲法判断はしなかった。

 清水知恵子裁判長は「映画製作会社は出演者の犯罪行為とは無関係で、(瀧を)出演させたことについて落ち度があったとは言えない」とした。

 瀧は映画が完成した2019年3月、麻薬取締法違反容疑で逮捕され、同7月に執行猶予付きの有罪判決が確定。これを受け、芸文振は内定していた映画への助成金を交付しない決定をしていた。

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