辛坊治郎氏 ヨット太平洋横断成功 2013年に失敗、8年後に夢かなえた

ヨットでの太平洋横断を成功させた辛坊治郎氏(ニッポン放送提供) 
接岸した辛坊氏のヨット=米サンディエゴ(ニッポン放送提供) 
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 ヨットでの太平洋単独無寄港横断に挑戦していたキャスターの辛坊治郎氏(65)が16日午後5時52分(日本時間17日午前9時52分)、ゴールの米カリフォルニア州サンディエゴに無事到着した。4月9日に大阪を出発しており、約2カ月でのゴールとなった。辛坊氏は2013年にもヨットでの太平洋横断に挑戦したが失敗に終わっており、8年後に夢をかなえた。

 ニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」ではゴールを生中継し、「今接岸しました。元気に操縦かんを握っています」と現地リポーターの声が届くとスタジオは拍手に包まれた。現地では13年、共にチャレンジした盲目のヨットマンHIRO氏が出迎えた。

 辛坊氏は同局「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」内で「いや~着きました! 70日かかりました」と第一声。「70日かかったと言ったが本音は違う。(現地は)6月16日。前回のチャレンジが6月16日、小名浜出てからちょうど8年で着いた。8年漂流を続けてた気持ちだった。やっと今日で漂流が終わったなと」と吐露した。初挑戦ではクジラに乗り上げて浸水し、10時間漂流後、海上自衛隊に救出されている。

 孤独は感じなかったかと聞かれ「孤独なんかないよ」と即答。「孤独って1人でいる時に感じるもんじゃない。2人でいても目の前の人と気持ち通じないとか。太平洋、1人だけど色んな人のことを考えるから孤独じゃない」と語った。

 午後には日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に電話出演。何度も嵐に襲われ、「船が丈夫でなかったら3回くらい死んでた」と明かした。大嵐を「引っ繰り返ってもいいように全てを閉じて、船内の安定している所にこもって神仏に祈った」と振り返り、「(成功は)自分の力ではない」と謙虚に述べた。

 また、太平洋の絶景を「ベタなぎで何もない時がある。360度、水平線まで満天の星で、それだけじゃなくて海面も鏡みたいになって星が映る。自分の周りが全部星なんです。宇宙空間に浮かんでいる感じ」と語った。

 今後1週間ほどを休養やヨットのメンテナンスに充て、日本に向けて出航する予定だ。

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