大阪府の緊急事態宣言解除困難 吉村洋文知事「府民の命守ること考える」

 大阪府の吉村洋文知事は4日、府庁で囲み取材に応じ、新型コロナウイルスの緊急事態宣言について、「現状の僕の認識としては、今の措置の内容を緩めたり解除するのは難しいと思ってます」と述べ、期限となっている11日以降も同じ措置で宣言の延長が必要との考えを示した。府は大型連休明けの6日か7日に対策本部会議を開き、政府に宣言延長の要請を判断する。

 大阪府では4日、884人の感染と20人の死亡を発表。重症者は府が4月中旬に予測した最大値(427人)を上回る449人に達した。直近1週間の新規感染者は1日平均1075人で、「非常に高い数字で高止まって」おり、医療提供体制は「危機的。極限」状況にある。

 また入院調整中の人は1万8千人以上となっている。

 吉村知事は4日夕に生出演した大阪の民放番組で「今、大阪ではコロナの適切な治療が受けられない可能性もある状況になっている」とまで口にし、「府民の命を守ることを考えると、ここは(措置を)緩めるとか解除する状況ではまだまだない」と宣言解除には程遠いとの見解を示した。

 さらに宣言解除の基準について質問されると「今は言うレベルに大阪はない」「今は議論する土台すらない」と話した。

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