神田川俊郎さん死去…白熱料理バトル実況・福井謙二アナが追悼「天国でも鉄人を」

 神田川俊郎さん=1995年8月撮影
 福井謙二アナウンサー
 花が届けられた神田川本店=大阪・北新地
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 テレビ出演も多くお茶の間にも親しまれた日本料理人の神田川俊郎(かんだがわ・としろう、本名・大竹俊郎)さんが25日、死去した。81歳。京都府出身。葬儀・告別式は密葬で営まれる。今月16日、大阪市内の自宅の風呂場で倒れているのを妹に発見され病院に搬送された。PCR検査で新型コロナウイルス感染が判明。一時は回復したが帰らぬ人となった。神田川さんが出演したフジテレビ系「料理の鉄人」で実況を務めた福井謙二アナウンサー(67)は「天国でも鉄人をやってほしい」と追悼した。

 喪主で長男の大竹希さん(44)によると、神田川さんは入院後の2日間ほどは電話ができるほど元気な様子だったというが、その後、酸素濃度が低下。酸素吸入などの治療を受けていたという。亡くなる前日には酸素濃度が正常値に戻ったが、16日の午前4時ごろに亡くなった。

 店関係者は「最近まで調理場にも立つことがあり、お客さまには対応されていた」と明かした。大竹さんは「(父は)最後まで店のことを考えていた。電話が来て、最後に話したときも『(自分が戻るまで)後は頼む』と言っていた」と明かした。

 鉄人同士の料理バトルを最も間近で見た男、福井アナは「料理人のプライドをかけた真剣勝負。鉄人も勝ったら喜び、負けたら本当に悔しがっていた。名勝負を繰り広げた神田川さんなくしては、番組の人気はあり得なかった」と感謝した。

 「料理の鉄人」は1993年から99年まで放送され、各分野の鉄人に、挑戦者がいどむ形式が人気となった。神田川さんは「関西料理界のドン」として弟子を率いて何度も出演し、通算で勝ち越し。お茶の間に分かりやすく、料理人のすごみを伝えた。

 福井アナは「神田川軍団で乗り込んで来たり、自己演出ができる方。テレビをよくご存じで『演じる料理人』でした」とも。勝負にこだわりながら、ショーとして盛り上げることも忘れなかった故人にも重ねて感謝した。

 さらに「気遣いの人でもありました」と話し、共演中には「ええ鍋あるから贈ろうか」とたびたび料理器具をプレゼントされたことも明かした福井アナ。生涯現役料理人だったことを踏まえ「天国でも早速包丁を握られているでしょう。周富徳さんとかと『新・料理の鉄人』をやってほしいですね。いつか僕も実況で加わりたい」としのんだ。

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