杉咲花 涙の「おちょやん」撮了 「千代という役にやり残したことはない

 NHKは15日、女優・杉咲花(23)がヒロインを務める連続テレビ小説「おちょやん」(総合、月~土曜、前8・00ほか)が14日にクランクアップしたと発表した。関係者によると、千代を演じた杉咲はディレクターから花束を贈られると、感極まり涙を見せたという。昨年4月から開始された撮影はコロナの影響で中断を挟んだため、1年後の終了となった。昨年11月30日にスタートした放送は5月15日まで続く。

 杉咲は「出演者のみなさん、スタッフのみなさんがこの作品を愛して、自分の仕事に誇りを持っていて、その姿がひとりひとりみんな輝いていて、本当にすてきな現場でした。悔しい思いになったこともたくさんありましたが、それ以上に現場が楽しくて、おちょやんという作品が大好きで、一生この現場で演じていたいと思うほど毎日が幸せでした」と充実した時間を過ごしたことを告白した。

 「本当に、毎日現場に行くのが楽しみだったので終わってしまうのはとてもさみしいですが、いま、千代という役に対してやり残したことはないと感じています。いまの自分にできることは精いっぱいやりきれたのではないかと思うと、感無量です。本当にすばらしい時間を過ごさせてもらいました」と完全燃焼したことを明かした。

 制作統括の櫻井壮一氏は「2020年4月2日に撮影を開始し、途中2カ月半の撮影休止を挟みましたが、ようやくすべての撮影を終了することができました」と報告し、「杉咲花さんをはじめとするキャストのみなさんの熱意、そして『おちょやん』の放送を楽しみにしていただいていた視聴者のみなさんのご支援のおかげです」と感謝。

 「特に、杉咲花さんには、ヒロインとして、チームの座長として、大きなプレッシャーの中、長期間スタッフ、キャストを引っ張っていただきました。本当に、お疲れさまでした。杉咲花さんはこれまで、竹井千代の人生を誠実に、全力で、駆け抜けてきました。『おちょやん』チームは、杉咲花さんをヒロインに迎えることができて幸せです。心より感謝いたします」と杉咲をねぎらった。

 また、「ドラマはこれから終盤に向けて、大きな山場を迎えます。引き続き、ヒロイン千代が生きる物語をハラハラ、ドキドキしながら、最後まで見届けていただけますようお願いいたします」とアピールした。

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