吉村知事 重症病床使用率94%超、限界超えれば原則自宅療養報告に危機感

 大阪府は14日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、小中学校、大学に対して部活動の原則休止を要請することを決めた。大学には、原則オンライン授業を求める。

 大阪府では14日、過去最多の1130人の新規感染者が判明。感染の急拡大に歯止めがかからず、重症者は239人に。確保している重症病床の使用率は94・4%に達した。(13日の確保病床数は223、14日は232床)。

 中等症患者を受け入れる病院で、継続して治療している重症者が20人おり、この20人は重症病床使用率には含まれておらず、対策会議で藤井睦子健康医療部長は、重症病床について「(13日時点で)確保している病床数を入院者がオーバーフローしている。どんどん重症患者が積み上がる状況。これが大阪を襲っている危機」と報告。

 さらに「確保病床数を重症患者が下回るのは5月末」というシミュレーションデータも示し、「重症医療の危機にある。コロナに対応するのに一般医療を制限していただきたいとすでに(医療機関には)通知している。限界を超えた場合、自宅療養が原則となる。5月末まで非常に厳しい状況にある」と危機感をあらわにした。

 会議後の会見で、吉村知事は「高い目標ではあるが、(重症病床)300床を目標に確保して、積み上げていきたい。会議でも示されたように、(今後)300、400人の重症が出ると予測される」と強い危機感とともに重症病床確保への決意をにじませた。

 (※府の発表により、一部加筆修正しました)

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