吉村知事 大阪府全域での公道での「聖火リレー中止」を表明

 「医療非常事態宣言」について話す大阪府の吉村洋文知事=大阪府庁
 吉村洋文大阪府知事=2021年1月撮影
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 大阪府の吉村洋文知事は7日午後、医療非常事態宣言を発出し、府民に大阪府全域での不要不急の外出自粛を要請した。

 新型コロナウイルス対策本部会議後の記者会見では、「公道での聖火リレーは中止する」と府内全域の公道を走る東京五輪聖火リレーを中止すると表明。14日に大阪市で中止するとしていた聖火リレーだが、大阪府全域(13、14日)で中止する方針を明かした。

 代替措置として万博記念公園を閉鎖して、そこでリレーを行う協議をしているとした。大阪・中之島で行う予定だったセレブレーションも、万博記念公園で無観客で行う方向という。

 すでに、橋本聖子五輪・パラリンピック組織委員会会長、丸川珠代五輪担当相にもこの日、意向を伝えたという。吉村知事は「最終的には組織委員会が決めることになるが、そういう形で実現できないか調整している。地元を走りたいという思いも承知しているが、現状考えて、大阪府内で聖火リレーするのは明らかに密を作ることになりますし、不要不急の外出自粛をお願いしている中でするのは適切ではないと判断した」と述べた。

 さらに「愛知県の聖火リレーを見ても、対策をとるといいながらも聖火を1度見たいと密になる。大都市は密になる傾向にある。大阪でも同様。万博記念公園ならゲートを締め切ることができる。家族、関係者らは入れる。公道での聖火リレーは中止して、そういった形でできないかと大阪府では考えているということ」とした。

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