気仙沼で被災したアンジュルム・佐々木莉佳子 自宅失い絶望もあった

 ハロー!プロジェクトのアイドルグループ・アンジュルムの佐々木莉佳子(19)が8日、NHK Eテレの「沼にハマってきいてみた」に出演し、地元の宮城・気仙沼市への思いを語った。

 この日は、今月11日が東日本大震災から10年という節目に当たることから「東北ハマったさんSP」として佐々木がゲスト出演した。佐々木は小学3年生、9歳の時に、気仙沼市内の小学校で被災していた。

 自宅も津波で流され「ショックが大きくて、落ち込みがちだった」が、そんな様子を見かねた父がご当地アイドルに応募。震災から8カ月後に「SCK GIRLS」(産地直送気仙沼少女隊)の結成メンバーとなった。「気仙沼の良さとか復興につながる何かができればとは思っていたんですけど。純粋に楽しいなと思いながらやってました」と当時の心境を明かした。

 その後モーニング娘。のオーディションを受けたことがきっかけで、13年からハロプロ研修生となり、14年にスマイレージ(現アンジュルム)のメンバーとなった。震災から10年という月日が経過したことには「当時は絶望的で『これからどうしていったらいいだろうな』っていう感じだったので、ここまでみんなが前を向けている現状がすごくうれしいなと思います」と語った。

 SCKは現在も活動を続けており、この日はメンバーが現在の気仙沼の状況を紹介。リモートで“里帰り”した佐々木は「歴史をつなげてくれてありがとう」と感謝した。さらに10代の視聴者に向けて「夢はあきらめないでほしいなと思います」と力強く呼びかけた。放送終了後には自身のブログで「風化させてはいけない事ですし、まだまだ深い傷が残っている方や立ち直れないで居る方々も居ると思います。わたしはそういう気持ちになっている方々の少しでもいいから力になりたいです」と決意を示した。

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