古田新太「くだらないこと一生懸命考えています」「高い金払って見に来て」

 俳優の古田新太(55)が25日、都内で行われた、劇団☆新感線「Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』(2月26日~4月4日 東京建物BrilliaHALL)」の制作発表会見に、俳優の阿部サダヲ(50)、浜中文一(33)、女優の木野花(73)、元乃木坂46で女優の西野七瀬(26)と共に登壇した。古田は「くだらないこと一生懸命考えてますんで。高い金払って見に来てください」と“古田節”でPRした。

 本公演には、見ると幸せになれるといわれる設備検査用新幹線「ドクターイエロー」にちなみ「Yellow/新感線」と副題が付けられた。その看板通り、古田は軽妙なトークで、会見を明るく楽しく包み込んだ。

 今作は1996、2003年に上演された「花の紅天狗」のスピンオフ作品。爆発的なテンションのタイトルロール・月影花之丞を18年ぶりに演じる木野には、他の登壇者がパイプ椅子に座る中、映画「エマニエル夫人」をほうふつさせる立派な藤椅子が用意された。“特別扱い”に気分を良くしたのもつかの間、古田からは「木野先生が全く段取りを覚えられない!!」とクレームが入った。

 稽古は今月上旬から始まっているが、自由奔放に振る舞っているという木野に「書いてない台詞を言い出したり、どういうつもりですか!?」「混とんとした稽古場を見せるのが一番面白いんじゃないかな。録ってTikTokなんかで流したらいいんじゃないの?」と強烈なダメ出し。

 タジタジの木野は「古田さんは動かず、慣れてるからタラッとやってる」と“怠慢ぶり”を暴露して反撃するも、「俺は蜷川(幸雄)さんだとしてもあんな調子」と、厳しさで知られた亡き演出家を引き合いに出す古田に言い負かされた。

 国内屈指の人気劇団である新感線の公演は、昨年3月にコロナ禍で打ち切られた「偽義経冥界歌」以来。従来はスタッフ・キャスト合わせて100人以上の大所帯だが、今作は出演者を11人に絞って臨む。

 古田は座長として「ホントにくだらないことを一生懸命考えてますんで。ぜひ、ガッカリしに、コロナ禍ではありますが高い金を払って観に来てください」と、ジョーク交じりに呼びかけていた。

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