フィル・スペクター氏死去 「ビー・マイ・ベイビー」など伝説的音楽プロデューサー

 米国の伝説的な音楽プロデューサー、フィル・スペクター氏が16日午後1時35分、米カリフォルニア州の病院で死去した。81歳。英BBC、米ニューヨーク・タイムズ紙などが伝えた。

 1939年、米ニューヨーク生まれ。59年に、自身もメンバーだったテディ・ベアーズの「逢った途端にひとめぼれ」でビルボードHOT100の1位を獲得。プロデューサーとしてロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」、ライチャス・ブラザーズの「ふられた気持ち」、アイク&ティナ・ターナーの「リバー・ディープ・マウンテン・ハイ」といった、今では古典となっているヒット曲を生み出した。

 その後もビートルズの「レット・イット・ビー」やジョン・レノンの「ロックンロール」、ジョージ・ハリスンの「オール・シングス・マスト・パス」、ラモーンズの「エンド・オブ・ザ・センチュリー」といったアルバムをプロデュースしたが、1980年代には一線を退いた。89年にはロックの殿堂入りを果たした。

 スペクター氏は、ロサンゼルスのゴールドスター・スタジオで、アレンジャーのジャック・ニッチェやドラマーのハル・ブレインらを起用し、多くの楽器を使った「ウォール・オブ・サウンド」と称される分厚いサウンド・プロダクションで名高く、ビーチ・ボーイズやブルース・スプリングスティーン、故大滝詠一さんら多くのアーティストに多大な影響をおよぼした。

 スペクター氏は2009年、03年に女優ラナ・クラークソンさんを殺害したとして有罪判決を受け、服役していた。

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