「風化させてはならない」…15年復興支援ライブで思い体現【嵐メモリーズ5】

 嵐が活動休止する2021年まであと5日。デイリースポーツでは、デビューした1999年から21年間を追い掛けてきた中から、7回にわたって名場面を振り返ります。

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 「風化させてはならない」-。2011年に発生した東日本大震災から4年、5人は4日間の復興支援ライブでその思いを体現し、被災地に笑顔と希望を届けた。

 嵐ならではの圧巻パフォーマンスで、みちのくの人々を喜ばせた。オープニングではステージ上空25メートルの高さから飛び降りる“イリュージョン”を披露。世界初の5人乗りフライングでも魅了した。

 地元ファンとの共演企画も、愛にあふれていた。宮城のお祭り「すずめ踊り」とのコラボで楽しんだり、会場周辺では相葉雅紀(38)監修で地元企業と連携したグッズを販売したりした。大野智(40)の作品展も開催するなど、4日間で20万8000人を動員し、経済波及効果は約93億円とされた。

 櫻井翔(38)は「被災地をもう一度、思い出すきっかけになれば」と熱く語り、二宮和也(37)は「復興や支援の一環としてここで興行を興すのは、僕らが呼ばれた最大の使命」とうなずいた。

 嵐は震災後、被災地に足を運び支援を続けてきた。2012年には5人の希望で、宮城県内でミニライブを敢行し、仮設住宅を訪ね被災者を激励。同震災のチャリティーイベントとして2011年に「嵐のワクワク学校」をスタートさせた。

 2018年の西日本豪雨には多額の義援金を送るなど、国難には率先して立ち上がり、共に乗り越えようとする5人の姿は、一貫していた。それこそが国民的グループたるゆえんであり、その自負があるからこそ、人々の心に、常に寄り添い続けることができた。

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