タレントのなべおさみが１１日、この日、７日に死去していたことが明らかになったコメディアンの小松政夫さんを追悼した。

　なべは「惜別の記」と題した文章で、小松さんが芸能界入りするきっかけを回想した。それによると、クレイジーキャッツのハナ肇さんの付き人をしていたなべがタレントになったため、後任を探すことになった時、同じくクレイジーキャッツの植木等さんからも運転手探しを頼まれたという。

　「週刊平凡」に付き人募集の広告を出したところ、「人気の出ていたクレージー・キャッツだったから応募は凄い数で、書類審査で三十を選び私が事務所で面接した」と振り返り、「そうして取ったのが小松ちゃん、あんただったよね」と、小松さんを植木さんの運転手兼付き人として採用したことを明かした。

　なべは「初めて面接で会った時、あなたなら植木さんを預けて大丈夫だと思ったです。しっかり実社会で研かれていましたから」と採用理由を説明。植木さんも「なべ！いい奴探してくれたな！」と喜んでいたという。

　なべは「どうかゆっくり休んで下さい。又　会おうね！」と、小松さんに呼びかけ、「惜別の記」を締めくくっている。