ポケモン・サトシ役の松本梨香が壮絶人生告白 兄の死、結核で舞台断念…

 アニメ「ポケットモンスター」のサトシ役で知られる声優の松本梨香(51)が9日放送の日本テレビ系「しゃべくり×深イイ合体」で、壮絶な人生をテレビ初告白した。

 松本は「父が大衆演劇(新青座 中村雄次郎劇団)の座長で、母がダンスホールのあるお店をやっていました」という家庭に生まれた。

 1歳上の兄・彰さんは、まひがあったため言葉が話せず、左足のアキレス腱(けん)が短くて何度も手術を受けるという障がいを抱えており、松本は「兄ちゃんの面倒は私がみようと、固く心に決めていました」という。

 「しゃべれないからいじめられたりつばをかけられたりとかあった」といった悪質ないじめを受けていた兄を、松本は「体当たりで守ってましたね」と振り返り、「兄ちゃんを受け入れてくれないような友達はいらないと思ってました。結婚をするんでも、兄ちゃんは一緒に住むから、ちゃんと理解して分かってくれる人じゃないと結婚できないなと」と、当時の思いを明かした。

 父の劇団を継ぐため高卒後、俳協養成所に入所。卒業後1年で劇団「こまつ座」の「雨」に抜てきされたが、彰さんは「ずっと(地方を)回ってる時」に「急に心筋梗塞で他界して」しまう。松本は末期の模様を語りながら、涙を拭いた。仕事のため、葬儀にも参列できなかった。

 さらに「結核になって。肺に穴があいて」という病魔に見舞われたことを涙を拭きながら回想。医師からは「1週間見つかるのが遅れたら命が危なかった。舞台やったら、死ぬと思ってください」と宣告されてしまった。

 最愛の兄に続き、夢だった舞台までも失ってしまった松本だが、養成所同期の山寺宏一に「声の仕事って難しい?」と相談。山寺からは「お前だったら大丈夫じゃない?」と背中を押され、初めて受けたオーディションで、アニメ「おそ松くん」のチョロ松役をゲット。声優の道を歩み始めたという。

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