ひき逃げの伊藤容疑者、後続車が追いかけ説得 110番も通行人が…

 俳優の伊藤健太郎容疑者が29日、道路交通法違反容疑(ひき逃げ)などで警視庁に逮捕された。伊藤容疑者は渋谷区内の道路でUターンしたところ、直進してきたオートバイに接触。乗車していた20代の男女に怪我をさせたが、そのまま走り去った。捜査関係者によると、走り去った伊藤を別のセダン車が追いかけ、その後、伊藤容疑者が戻ってきたことが分かっている。

 現場はUターン禁止区域ではなかったが、オートバイと接触した伊藤容疑者は直後にその場を走り去ったため、目撃者からは「事故を起こした車が逃げて、その後ろを別のセダンの車が追いかけた」「後ろを走っていた車がクラクションを鳴らしながら追いかけていた」との証言があり、その後、伊藤容疑者の車が戻ってきた。後ろから追いかけてきた車の運転手から戻るよう、説得され戻ったという。110番通報をしたのも伊藤容疑者ではなく、通行人だった。

 伊藤容疑者がなぜ逃げたのかなどはこれからの捜査となる。

 現行犯逮捕ではなく、通常逮捕となったことには、ひき逃げには時間的・距離的な基準があり、事件が発生した28日時点では、それに該当しなかったためと説明。車が戻ってきても、運転手が変わっている可能性もあることから慎重な裏付けが必要だったともしている。

 伊藤容疑者は容疑を認め、「自分が運転する車でバイクと衝突しケガをさせたことは間違いない」「現場から離れてしまった」などと話しているという。

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