吉村知事 都構想否決なら引退?に「自分の人生、自分で決める」

定例会見を行った吉村洋文知事=大阪府庁
2枚

 大阪府の吉村洋文知事が7日、府庁で定例会見を行い、来月1日に実施される「大阪都構想」の是非を問う住民投票について質問に答えた。松井一郎大阪市長は、住民投票が否決された場合、23年4月までの任期は全うした上で政治家を引退する考えを明らかにしているが、吉村氏は「否決されたら、そのときの自分に聞かないと分からない。いずれにしても任期を全うしたいなと思う」と語った。

 15年5月の1度目の住民投票では僅差で否決され、橋下徹大阪市長(当時)が宣言通り、同年12月の任期満了をもって政界を引退した流れがある。

 吉村知事はこれまで「住民投票に身分を絡めた信任投票にすべきではない」という姿勢を繰り返し、説明してきた。しかし、5日のインターネット番組に松井市長と出演した際、「これで“バツ”と言われたら」と2度目の住民投票で否決された場合、「再度の住民投票は難しいと思う」と3度目はないことを改めて明言。「それでも飯(メシ)を食うために政治家をやりたいわけではないので、一つの結論は出るのかなと思う」と“負けたら政治家として結論を出す”とも受け取れる微妙な発言をしていた。

 この日、この発言について質問されると、「否決されたらどうの、っていうのはテレビでも言ったつもりはない」と政治家としての結論に言及したつもりではないと説明。

 「(住民投票を)信任投票にすべきではない。冷静な態度で投票していただきたい」と改めて強調した上で、「飯(メシ)のために政治家やろうという気はさらさらないですから」ときっぱり口にし、「もし否決となれば、自分の目指してきたことが市民の皆さんに否定された、ということ。それは受け入れなきゃいけなし。(結果が)出てみないと自分の心境は分からない。11月1日(投票日)になってみないと分からない。任期は一生懸命全うして、その後はその時点でじっくり考える」と話した。

 投票の結果が出た時点で「結論を出すことはないと思います」とした一方で、「結果が出た後で、自分の人生ですから、自分で決めるということになると思います」と含みも持たせた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス