中山美穂の初舞台「魔術」をノーカットでテレビ放送

 女優・中山美穂の初舞台作品「魔術」がカンテレで12日深夜、「おうちで舞台~カンテレ劇場~」(深夜2・15、関西ローカル)と題して放送される。2016年春に東京、兵庫など全国7都市で上演した作品をテレビ初放送、全編ノーカットで披露する。

 舞台は深夜の終着駅、まるで魔術のように忽然と姿を消した街の人々。おでん屋の屋台の灯りに吸い寄せられた3人の男と1人の女。電車事故、繋がらない電話、途切れた記憶の糸、狂いだした人と人との距離と密度。そして、観客を驚かせる衝撃の結末とは?共演は萩原聖人、橋本淳、勝村政信。

 番組ナビゲーターは川島壮雄アナウンサーが担当。リモートゲストに、作・演出をつとめた南河内万歳一座座長・内藤裕敬が登場。内藤は「中山美穂さんから頂いたアイデアでラストシーンを描いています。最後の最後で登場人物たちがとる行動は美穂さんのアイデアです!」と制作秘話を語る。

 さらに「『魔術』の世界観は奇しくも、コロナ禍の現在に重なる」と力説。「演劇は様々な面で一番アナログですのでコロナ禍では機能しにくい。その弱点が露わになっている。ひっくり返せば、だからこそ価値があるものです。劇場に足を運んでいただかないと体験できない様々なことがあります。今回はテレビを通して一度それを体験して、アナログだからこそある魅力みたいなことに触れて、芝居っていいなってちょっとでも思ってもらえたらうれしいです!」とアピールした。

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