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渡哲也さんの日活の先輩・中尾彬がしのぶ「個なんだけど、配慮があった人」

 10日に78歳で死去した俳優・渡哲也さんの追悼番組「あの日 あのとき あの番組 俳優 渡哲也さんをしのんで」が30日、NHK総合で放送され、日活時代の先輩で俳優の中尾彬(78)が渡さんをしのんだ。

 中尾は「哲ちゃんと一番始めに出会ったのは、彼はまだ学生服でしたから。青山学院の大学生で、空手部で。若い時にいっぱい飲んだり食べたりいろいろ。彼の方がすぐスターになりましたから、おごってもらって。私は哲ちゃん、哲ちゃんは私のことを中尾さんと言いますけど」と、出会いを回想。

 NHK大河ドラマ「秀吉」(1996年)では、戦国武将・柴田勝家役として織田信長役の渡さんと共演しており、「一瞬聞いた時にはえっ?と思いましたけど、だんだんらしくなっていくというかな。信長って誰が書いても信長だよっていう、そういうのをだんだん作り上げていく。それは見事でしたね」と、間近で見たその力量を証言した。

 中尾は渡さんの魅力を次のように説明。

 「哲ちゃんの場合の作り方っていうのは、芝居を作り上げていくっていうより、空気を作り上げていく人。眼気(がんぎ)っていうんですか、工夫したもんじゃなくて、自然に出てくるところが渡哲也の魅力」

 「哲ちゃんの時はずぶとかったですよ、声が。鍛えた声なんですね。発声で鍛えた声じゃなくて、肉体全部使って、例えば空手やってたり、そういうことがこの声作ったのかなっていう」

 「あの方(高倉健さん)はやっぱり個の人なんですね。渡くんは個なんだけど、配慮っていうかな、それがあった人ですね。ずっと我慢してる部分いっぱい持ってたと思うんです。何もないところで1人でぽつんと正座した姿が、私の中では浮かんでくるんです」

 「ほほ笑みかな、苦しんだり苦労したり色んなことあったけど、彼の中で一つ、一番魅力はニコッて笑う、笑ってるというよりほほ笑みっていうかな」

 そして、「私は最後には老け(役を)見たかったですね。おじいさんの役。そこまでできた人ですよ。若い時には楷書の芝居をしてましたけど、だんだん崩していって、崩していって、芯のある人間を出した人ですね」と、俳優としての可能性を残しての死を惜しんでいた。

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