ジョン・レノン、80回目の誕生日に新ベスト盤リリース 次男ショーン初参加

 ビートルズのメンバーでシンガー・ソングライター、ジョン・レノン(1940~1980)の生誕80周年を記念した新たなベストアルバム「ギミ・サム・トゥルース.」が、ジョンの80回目の誕生日である今年10月9日にリリースされることが26日夜、発表された。

 本作では妻のヨーコ・オノがエクゼクティヴ・プロデューサーを務め、プロジェクト初参加となる次男のショーン・レノンがプロデュース。2人が選んだ36曲を、グラミー賞を複数回受賞しているポール・ヒックスが、オリジナルのマルチトラックから新しくトランスファーをしてリミックスしている。

 「ギミ・サム・トゥルース.」では、「ジョンの魂」(1970年)から「イマジン」(71年)、「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」(72年)、「マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)」(73年)、「心の壁、愛の橋」(74年)、「ロックン・ロール」(75年)、「ダブル・ファンタジー」(80年)、死後の84年に発売された「ミルク・アンド・ハニー」までのソロアルバムの楽曲を網羅。

 タイトルの「ギミ・サム・トゥルース.」は、政治家の欺瞞や偽善、戦争などを激しく非難した楽曲「真実が欲しい」(71年)にちなんでいる。

 ヨーコはデラックス・エディションに付属するブックレットの序文で、次のように記している。

 「ジョンは最高にユーモアに溢れ、思いやりのある素晴らしい男性でした。彼は正直でいることをモットーとしていて、人々の力で世界は変えられると信じていました。それはその通りなのです。私たちは、自分たちのために、そして私たちの子供たちのためにより良い世界を実現する責任があります。真実は私たちが作り出していくもの。私たちの手の中にあるのです」

 ジャケットはジョンがMBE勲章を返還に行った日に撮影された横顔の白黒写真。ジャケット、ブックレットと文字のアートワークはデヴィッド・ボウイのアルバム「ヒーザン」、「リアリティ」、そして「ザ・ネクスト・デイ」などのジャケットを手がけ、ボウイの「ブラックスター」のパッケージでグラミー賞を受賞したジョナサン・バーンブルックが担当している。

 ジョンとボウイは、ボウイの大ヒット曲「フェイム」をギタリストのカルロス・アロマーと3人で共作するなど、親交があった。

 発売されるフォーマットは(1)2CD+ブルーレイ・オーディオ・ディスク(2)2CD(3)1CD(4)2LP(5)4LP。

 (1)(2)(5)に収録される36曲は次の通り。

 インスタント・カーマ

 コールド・ターキー(冷たい七面鳥)

 ワーキング・クラス・ヒーロー(労働者階級の英雄)

 孤独

 ラヴ(愛)

 ゴッド(神)

 パワー・トゥ・ザ・ピープル

 イマジン

 ジェラス・ガイ

 真実が欲しい

 オー・マイ・ラヴ

 ハウ・ドゥ・ユー・スリープ(眠れるかい?)

 オー・ヨーコ

 アンジェラ

 カム・トゥゲザー(ライヴ)

 マインド・ゲームス

 アウト・オブ・ザ・ブルー

 アイ・ノウ

 真夜中を突っ走れ

 果てしなき愛(ブレッス・ユー)

 夢の夢

 鋼のように、ガラスの如く

 スタンド・バイ・ミー

 エンジェル・ベイビー

 スターティング・オーヴァー

 アイム・ルージング・ユー

 ビューティフル・ボーイ

 ウォッチング・ザ・ホイールズ

 ウーマン

 愛するヨーコ

 男は誰もが

 ノーバディ・トールド・ミー

 アイム・ステッピング・アウト

 グロウ・オールド・ウィズ・ミー

 平和を我等に

 ハッピー・クリスマス(戦争は終った)

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