若手ピン芸人によるトリオ漫才、M-1初戦突破 ミルクボーイVで決意

 吉本興業の養成所・NSCを昨年卒業したしんや(30)、キャツミ(21)、白桃ピーチよぴぴ(28)の同期生ピン芸人によるトリオ「しんや」が13日、大阪市内で行われた「M-1グランプリ2020」大阪1回戦に出場し、2回戦に進出した。

 昨年の大会を制したミルクボーイの飛躍を目の当たりにした3人は、力を合わせての参加を決意。よぴぴ考案で最年長のリーダー・しんやの名前を「ボン・ジョヴィ」方式でトリオ名にした。この日は、しんや得意のラグビーネタを盛り込んで初戦を突破した。

 大商大高時代にオール大阪に選ばれ、名門・帝京大までラグビーを続け、一般の会社で5年勤務後、芸人を目指したしんや。NSCを首席で卒業すると、そのままラグビーW杯日本開催の流れに乗り、イベント参加、TBS系ドラマ「ノーサイド・ゲーム」出演などブレークした。

 しかし、今年は新型コロナウイルスの影響でラグビーイベントは軒並み中止。予定されていた東京五輪でも7人制ラグビーの仕事が入っていたというが消滅し「仕事はほぼゼロ」。今月末から拠点を東京に移すしんやは、「ノーサイド-」の演出担当で、現在は「半沢直樹」を手がける福澤克雄氏に出演を直訴したが、色よい返事はなかったという。

 昨年のNSC卒業後、MBS「明石家電視台」で明石家さんま(65)を笑わせた異色キャラのキャツミ、よぴぴ。キャツミは定期的に仕事があるというが、よぴぴも厳しい状況と明かした。直近の月収は、3人合わせて約4万円。東京では家賃が1・5倍となる10万円超の部屋に住む予定のしんやは、アルバイトのため日焼けしていた。

 『即席トリオ』の弱点はコンビネーションにありそう。この日、エントリー費用2000円はしんやとよぴぴで払ったといい、2人でキャツミにブーイング。MBS「歌ネタ王決定戦」で準決勝に進出しているキャツミは「歌ネタが取れれば(M-1は)もういいかも」と心ここにあらずの様子だった。

 しんやも勝ち進めば、東西間の移動費がかかるため「ドラマが決まればそっちに」と俳優への色気を披露。「本気なのは私だけ」と甲高い声を上げたよぴぴも、12日の打ち合わせに4時間遅刻したという。

 先が思いやられる「しんや」だが、キャリア1年でかなりの舞台を経験しているのは大きな強み。3人でネタを磨いて「ワンチーム」になったとき、面白い存在になるはずだ。

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