BPO「クレイジージャーニー」は放送倫理違反と判断
放送倫理・番組向上機構(BPO)は4日、都内で会見を開き、審議入りしていたTBSテレビ「クレイジージャーニー」の「は虫類ハンター」企画について、放送倫理違反があったと判断する意見を発表した。
BPOが審議入りの対象としていたのは、は虫類ハンターの加藤英明氏が希少生物を捕まえる人気企画の昨年8月14日放送分の「メキシコ編」。メキシコに生息する珍しい生物6種類が捕獲されたと紹介したが、うち4種類は事前に準備した生物を、あたかもその場で発見(捕獲)したかのように撮影していた。また過去10回の同企画中6回、37種類中計11種類について、同様に撮影。TBSが昨年9月に不適切な演出があった事実を公表し、10月に番組の打ち切りを発表した。
BPOは意見書で「『希少動物を発見・捕獲する様子をカメラが追うドキュメンタリー性が本企画の根幹』であった」と指摘。「自力で希少動物を探し出したものと信じたであろう多くの視聴者との約束を裏切るものであったろうというほかない」とし「放送倫理違反があったと判断する」と結論づけた。