文字サイズ

和楽器バンドが「たる募金」立ち上げ コロナ禍で苦しむ日本の伝統芸能をサポート

 「たる募金プロジェクト」を立ち上げた和楽器バンド 
 広島カープの新球場建設へ向け「たる募金」にお金を入れる人々=2004年11月
2枚

 和テイストの8人組・和楽器バンドが、新型コロナウイルスの感染拡大で苦境が続く日本の伝統芸能文化をサポートするために、「たる募金プロジェクト」を立ち上げたことが3日、分かった。かつてプロ野球・広島カープを愛する市民が、球団を支援するために行った慈善活動から着想。第1弾として、廃業のピンチに陥っている三味線の大手メーカー「東京和楽器」に救いの手を差し伸べる。

 “屋号”である和楽器を守るため、立ち上がった。和楽器バンドは今月15、16日に、横浜アリーナで有観客ライブを開催する。政府のガイドラインに従って、5000人動員予定だが、会場に募金用の酒だるを設置して、収益の一部も寄付。同公演は生配信が予定されており、オンラインの課金システムによる募金も受け付けて、「東京和楽器」を援助する。

 楽器を製造する職人にとって、後継者問題という悩みもある中、コロナ禍が襲いかかった。「東京-」は創業135年を誇る老舗で、三味線の国内シェア5~6割を占めるが、演奏会の中止が相次ぎ、需要が激減。同社の大瀧勝弘代表は廃業を覚悟しているという。

 和楽器バンドが所属するユニバーサルミュージックは、「『たる募金』というネーミングは、戦後の時代、カープを救った市民による募金活動をモチーフとしております」と救済プロジェクトについて説明。「愛情と情熱が困難な状況を打ち破るというところは、プロ野球だけでなく、音楽も同じと思っております。ご興味を持った方は、ぜひともお力添えをいただければ」と呼びかけた。

 和楽器を愛するアーティストの気概に、「東京-」関係者は「大変に驚いているが、お気持ちをいただきありがたい。そのような声に少しでも応えられるように、頑張っていきたい」と感謝。三味線という伝統の継承へ、希望の光を見いだしていた。

関連ニュース

    編集者のオススメ記事

    芸能最新ニュース

    もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス