日本武道館が“夜景”に?改修でライトアップ 世界初の金色LEDで黄金のタマネギに

 東京五輪に向けた増改修工事が完了した日本武道館で29日、竣工式と報道向けの内覧会が行われた。車いす席やトイレの増設、防災機能の強化のほか、建物の外面にLED照明を常設したことで夜のライトアップが可能に。1964年東京五輪や66年のビートルズ来日公演など、武道や音楽コンサートの“聖地”として親しまれてきた同地が、夜の新たなランドスケープとしてもパワーアップする。

 新型コロナウイルスの影響で来夏に延期となった東京五輪では、日本発祥である柔道と空手の会場として使用される。この度の改修では外面の照明が常設され、「タマネギ」として有名なてっぺんの擬宝珠(ぎぼし)や屋根も“黄金の光”に照らされるという。

 金のように深い色で発光する特殊な黄色のLEDを用いたといい、デザインを手がけた照明デザイナーの石井幹子氏(81)は「日本人が古来から愛している月明かり、満月の光を浴びた富士のようなイメージ」とテーマを説明。1時間あたりの電気料金が100円弱と省エネ化も図ったといい、「日本の最先端の光技術を使った。世界で初めての金色のLEDで、本当の金箔を貼ったような趣向になる」と胸を張った。

 石井氏はこれまで東京タワー、レインボーブリッジ、東京駅駅舎、浅草寺など都内を代表するライトアップデザインを担当してきたが、「(武道館が)夜景の代表になれるように。新しいライトアップが多くの人に愛され、長く親しまれることを願っている」と、新たな夜の顔となるよう期待を込めた。

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