藤井棋聖、18歳初対局で敗戦…年内三冠&九段は消滅

第33期竜王戦決勝トーナメントで丸山忠久九段と対局する藤井聡太棋聖(日本将棋連盟提供)
第33期竜王戦決勝トーナメントで丸山忠久九段(右)と対局する藤井聡太棋聖(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太棋聖(18)が24日、東京・将棋会館で指された第33期竜王戦挑戦者決定トーナメントで、丸山忠久九段(49)に116手で敗れた。19日に誕生日を迎えた藤井棋聖にとって、18歳最初の対局は無念の黒星。竜王戦での敗退も決まり、今年中の三冠達成および九段昇段は消滅した。

 後手番となり、得意の角換わりに進んだが、局面をまとめることに苦しみ、序盤から考慮時間を多量に消費した。61手目で同一局面が4回連続で登場したため「千日手」が成立。30分の休憩後、先後を入れ替えて指し直しとなった。消費時間は丸山九段の1時間1分に対し、藤井棋聖は3時間26分。先手番とはなったが、持ち時間の差が2時間以上というハンディを背負った。

 指し直し局も序盤から互角の展開が続いたが、持ち時間を使い切り、1分将棋となった終盤の入り口で、敵陣に踏み込んだ手がわずかに形勢を損ねた。丸山九段の落ち着いた指し回しでリードを広げられ、最後は自玉が即詰みに討ち取られた。

 終局後はガックリとうつむき、「少し早い段階で形勢を損ねてしまって、苦しい展開が続いたのかなと」と回顧。竜王戦敗退には「残念ではありますけど、しっかり反省してまた来年頑張りたい」と話した。

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