広島・岡本 中継ぎで期間限定ブルペン待機 9月は過密日程 雨天中止で決断 「ショートイニングで100%の力を」本人も前向き

 「ヤクルト(降雨中止)広島」(11日、神宮球場)

 広島の岡本駿投手(24)が11日、期間限定でブルペン待機することが決定した。13日・ヤクルト戦(神宮)で先発予定だったが、この日の同戦が雨天中止となった影響で、新井貴浩監督(49)は右腕を一時的に救援陣に組み込むことを決断した。リーグ戦も残すは45試合。9月は過密日程になる中、懸命のやりくりで最下位からの巻き返しを目指す。

 台風接近により、試合開始の約4時間前に決定した雨天中止。神宮球場隣接の屋内練習場でナインの練習を見つめた新井監督は「岡本は限定的ではあるけど、中(救援陣)に入れる」と明らかにした。岡本自身も「最近、球も思ったように走っていない。ショートイニングで100%の力を出せるように感覚を良くしていきたい」と前を向いた。

 右腕は大卒2年目の今季から先発に転向し、開幕ローテ入り。チーム内で唯一、ここまでローテを守り、同トップの6勝をマークしていた。しかし、6月21日・ヤクルト戦(神宮)で勝利を挙げて以降、5登板連続で未勝利。直近は8月6日・巨人戦(マツダ)で4回8安打4失点で降板し、疲労の色が見え隠れしていた。

 11日からのヤクルト3連戦は当初、栗林、森、岡本の順で先発予定だった。この日の試合が中止となったことを受けて、栗林と森がともにスライド登板することが決定。14日から本拠地で行われる次カードの阪神3連戦も森下、斉藤優、鈴木の先発が予想される。指揮官は「ケガをしている床田と玉村も順調に回復していて、だいぶめどが立ってきた」と明かし、先発陣の駒にゆとりが生まれてきたことも岡本の期間限定ブルペン待機につながった。

 救援陣は酷暑の夏場に入り、疲労もピークに達している。セットアッパーを務めていたハーンや中崎、島内、ターノックらもケガで戦線を離れている。高や遠藤、辻らの若き力の奮闘も光るが、8月の救援防御率はリーグ5位の3・97。接戦での延長戦も増えており、新井監督も「中(救援陣)がすごい手薄で大変」と現状を見つめた。

 そこに昨季、救援として41試合に登板した経験のある岡本が加わることは大きい。復調に向け、短いイニングでの全力投球で「感覚を良くしていきたい」と語る右腕とチーム状況が重なり合った形となった。

 現状、9月は30日中26日で試合があり、8連戦と9連戦が予定されている過密な日程。指揮官は岡本のブルペン待機を「限定的」と語っており、右腕が再び先発で起用される可能性も十分にあるだろう。CS圏の3位・DeNAとは5・5差。ひとまず最下位から脱出するため、戦力と知恵を結集させて戦いに臨む。

 ◇広島・菊地原投手コーチ(岡本のブルペン待機について)「去年も中継ぎをやっているから適応能力はあると思う。先発も人がいるというのを含めて。実際、今回も先発予定だったわけだから、ずっと中継ぎをやるというわけではない」

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