東京 感染拡大警戒度MAX 7日連続3桁感染者に危機感…

 東京都は15日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、感染状況に関する警戒度を4段階の指標で最も高い「感染が拡大している」へ引き上げた。この日は感染者が新たに165人報告され、7日連続で3桁の水準。小池百合子知事は臨時の記者会見で「『感染拡大警報』を発すべき状況だ」として都民に都外への不要不急の外出を控えるよう訴え、政府の観光支援事業「Go To トラベル」には「実施時期や方法を改めてよく考えてほしい」と求めた。

 都外への外出自粛などは新型コロナ特別措置法24条に基づく要請。事業者に対する休業要請については市区町村と連携し、感染リスクの高い業態に対して協力金とセットで実施する方向性を示した。

 小池氏は「新型コロナ特措法はお願いベースしかない。法律の立て付けや効果という面からもう一度考える必要があるのでは」と国会での改正に向けた議論を求めた。

 多数の感染者や濃厚接触者が出た舞台「THE★JINRO イケメン人狼アイドルは誰だ!」に関しては「感染防止対策が不十分だとしか思えない事案だ」と苦言を呈した。

 都は会見に先立ち、専門家を交えたモニタリング会議で現状の感染状況や医療体制を分析し、国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は指標の引き上げを提言した。

 新規感染者のうち感染経路の不明なケースが直近7日間の平均で前の週に比べ約2倍に増加している点にも言及。現在の状況が4週間続けば経路不明の感染者は1日当たり約1200人となり、さらに4週間後には1日2万人近くに上ると警告した。一方、3~4月頃に比べ重症者が少ないことから「第2波とは違う」と強調した。

 医療体制の指標は重症者の数が横ばいで推移しているため、前週と同じ上から2段階目「体制強化が必要」を維持。ただ、杏林大の山口芳裕主任教授は「重症者は入院者数の増加から1週間遅れで増えるので安心できない」と危機感を示した。

 この日は国内の新規感染者が454人と、5月25日の緊急事態宣言解除後の最多を更新。大阪府で61人、神奈川県で43人と、共に解除後の最多となった。

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