中村泰士氏 服部克久さん死去にショック「戦友みたいな感じ」

 作曲・作詞家で歌手の中村泰士氏(81)が12日、大阪市のライブハウス「TAKARA OSAKA」で無観客&無料生配信ライブを行い、作曲を手がけた1972年の日本レコード大賞受賞曲「喝采」を弾き語りで歌い上げた。

 「北酒場」「心のこり」「今は幸せかい」なども披露した中村氏は「コロナの中、普通に生活することがこんなに難しいとは思わなかった。いま音楽業界、われわれ歌手は本当に厳しい状態ですが、こういうこと(配信ライブ)から必ずお客さんは戻ってくれると信じてます。来月はお客さんを50人くらいいれて、有料配信もやっていきます」と前向きにコメントした。

 同世代で作編曲家の服部克久さんが11日に83歳で死去した。中村氏は「内田裕也さんのときもそうだったけど、同じ時代に音楽で生きてきて戦友みたいな感じ。いまだにお亡くなりになったとは思えない」とショックを受けたことを明かし、「僕が歌を作り始めたときの心の師匠が(克久さんの父の)服部良一さん。そのころ『かっちゃん』と呼ぶ仲でした。日本でフルオーケストラをできるアレンジャーはそんなにいない。歌謡曲に寄りそってくれる方でした」としのんだ。

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