触れられないけど“近い”と話題 歌謡歌手・西田あいのネットサイン会に潜入

 カメラに向かって語りかける西田あい
 カメラに向かって語りかける西田あい
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響でイベントが続々と中止になる中、非接触型のネットサイン会が注目を集めている。CD購入者への特典としてカメラ越しにサインしている様子やメッセージが聞けるイベントで、社会情勢を受けて、新規採用するアーティストが登場。歌謡歌手の西田あい(31)も、その1人だ。どのようなイベントなのか-。自身初のオリコン1位(演歌・歌謡曲部門)に輝いた最新シングル「My Story」の発売記念ネットサイン会に潜入を試みた。

 長机のセンターで、ニコニコ笑顔の西田がカメラに向かってしゃべりかける。「○○さん、ありがとう~」。サインをしながら手元のタブレットに映るファンからのメッセージにも反応し、さながら見えるラジオのような雰囲気。2台のカメラが設置され、配信映像では引きとアップがテンポよく切り替わる。

 両サイドのスタッフがCDやファンの資料を渡し、チェキを撮影。専用サイトからCDを購入する際、書いてほしい名前やメッセージを記入し、配信中に西田へ渡される仕組みだ。配信後はアーカイブで視聴できる。

 非接触型イベントなのにアーティストとの近い距離感が魅力。新型コロナウイルスで接触型イベントが軒並み自粛傾向にある中、ネットサイン会がアーティストとファンの“救世主”になっている。

 アイドル界では普及しつつあったイベントだが、新型コロナ以降、他のジャンルにも波及。西田も距離や時間に縛られない新たな交流形態として昨年12月に初開催した。3月に実施した2回目は、社会情勢もあって前回比4倍の売れ行きとなった。中には、入院中で物理的にイベントに行けないので購入したというファンもいた。

 1時間半かけてネットサイン会を終えた西田は「普段はイベントに来られないファンの方とも触れ合いたいと始めましたが、こういう状況になって、今は接触せずに交流できる貴重な場。癒やしの時になるよう、気楽に見てもらえるテンションを心がけました」と振り返った。

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