阪神・淡路大震災 被災者は高齢化「時代に合った追悼の在り方を考えて」

 阪神・淡路大震災の追悼式典が17日に開かれる神戸市中央区の公園「東遊園地」で16日、ボランティアが竹灯籠で「きざむ 1・17」の文字を形作る作業を進めた。曇り空で肌寒い中、約300人が地面の目印の上に約5千本の竹灯籠を並べ、ろうそくを入れた。17日の式典で火がともされ、地震発生時刻に合わせて午前5時46分に黙とうする。

 四半世紀がたって被災者が高齢化し、継承の活動や追悼行事は先細り。同園で98年から「1・17」の文字を作ってきた市民団体「神戸・市民交流会」は4年前、メンバーの高齢化を理由に解散した。事務局長だった山川泰宏さん(81)は「竹灯籠作りに協力してくれる人が年々少なくなった。限界かなと思っていた」と振り返る。

 今は、30代のメンバーらが仕切るNPO法人に追悼行事運営を任せている。竹灯籠は約5千本に減り、不足分はペットボトルを加工して補う。山川さんは「若い人に任せるしかない。時代に合った追悼の在り方を考えてほしい」と願う。

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