坪内祐三さん死去 博覧強記の評論家、エッセイスト 急性心不全、61歳

 多彩なエッセーやコラムなどで知られた評論家の坪内祐三(つぼうち・ゆうぞう)さんが13日午前1時56分、急性心不全のため東京都品川区の病院で死去した。61歳。東京都出身。通夜は22日午後6時から、葬儀・告別式は23日午前9時半から東京都渋谷区西原2の42の1、代々幡斎場で。喪主は妻文子(あやこ)さん。

 58年生まれ。早大大学院卒。月刊誌「東京人」の編集者を経て評論家に。97年に初の著書「ストリートワイズ」を発表する。

 博覧強記で知られ、文芸の枠を超え、政治から相撲まで幅広く執筆した。「文庫本を狙え!」などの読書案内、靖国神社を文化史的にとらえた「靖国」、日記集「酒中日記」「書中日記」、長編評論「一九七二」「探訪記者松崎天民」など著書多数。明治の文学に精通し、夏目漱石や正岡子規らの青春を追った「慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り」で講談社エッセイ賞。

 最近も「文芸春秋」「サンデー毎日」などに連載し、一昨年は3冊の著書を発表。編集者として「明治の文学」など、編集同人として文芸誌「en-taxi」を手掛けた。

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