急死、梅宮辰夫さん「不良番長」「仁義なき戦い」シリーズが当たり役

 映画「不良番長」シリーズや「仁義なき戦い」シリーズなどで人気を博した俳優の梅宮辰夫(うめみや・たつお)さんが12日午前7時40分、神奈川県真鶴町の病院で慢性腎不全のため死去した。81歳。妻のクラウディアさん(75)、娘でタレントの梅宮アンナ(47)に最期をみとられた。

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 梅宮さんは日大法学部在学中の1958年、東映ニューフェイス5期生に合格し、翌59年、映画「少年探偵団 敵は原子潜航艇」で主演デビューした。東映東京撮影所の現代劇で鶴田浩二さん、高倉健さんらと二枚目として活躍し、63年には最初の東映任侠映画「人生劇場 飛車角」で青成瓢吉を演じた。

 「夜の青春シリーズ」「夜の歌謡シリーズ」「帝王シリーズ」などに主演して高い不良性感度を発揮し、人気と個性を確立。アナーキーなコメディーの「不良番長」シリーズで演じたカポネ団団長・神坂弘は当たり役となり、所有する船も「番長号」と命名した。

 昨年1月22日には都内のホテルで「不良番長」シリーズの出演者、スタッフらによる同窓会「番長会」が開催された。梅宮さんは谷隼人、鈴木ヤスシ、小林千枝、フラワー・メイ、カルーセル麻紀らと旧交を温めた。

 梅宮さんは70年代に入ると実録路線で活躍し、東映京都撮影所の「仁義なき戦い」シリーズで演じた若杉寛と岩井信一が当たり役に。ド迫力の演技で深作欣二監督や中島貞夫監督、佐藤純彌監督らに重用され、「実録 私設銀座警察」(73年)、「やくざの墓場 くちなしの花」(76年)などに出演。「県警対組織暴力」(75年)での演技は特に名高い。

 テレビドラマでもおなじみだった。男気ある板前を演じた「前略おふくろ様」(75年)、ラグビー部員を見守る中華料理店店主役だった「スクール・ウォーズ」(84年)、「はぐれ刑事 純情派」シリーズ、「特命係長 只野仁」シリーズに出演。Vシネマにも多数出演した。

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