フジテレビ ヤングシナリオ大賞に28歳会社員

 「第31回フジテレビヤングシナリオ大賞」受賞作品が27日、東京・台場の同局で発表された。大賞には、会社員の中村允俊さん(28)の「パニックコマーシャル」が輝いた。

 同作品は、CM製作現場を舞台にしたワンシチュエーションのバックステージコメディー。12月16日に深夜ドラマで放映される。

 受賞者が出席して会見が行われた会見で、中村さんは「20歳までに脚本家になりたいと思って、でもダメで、23歳まで…25歳、27歳もダメで、もうダメかなと思ったところで大賞を頂けた。頑張って行きたい」と緊張気味。「これから実力がどんどん試されるが、やるしかないと思っている。面白いドラマはネットを通じて世界に行く時代。ジャンルを問わずにいっぱい書いて、世界の人にも拡散されるようなドラマを書きたい」と抱負を語った。

 また、佳作には、ドラマ制作・演出家の上田迅さん(31)の「藁の上の禿頭」、高校1年生の四反田凛太さん(16)の「東京まではあと何歩」、会社員の遠藤大輔さん(38)の「ヒトノカケラ」が選ばれた。今回は1733通の応募があり、最終選考に残ったのは10作だった。

 歴代の大賞には坂元裕二氏、野島伸司氏ら人気脚本家が名を連ねており、現在放送中のNH朝の連続テレビ小説「スカーレット」を手掛ける水橋文美江氏は第3回最終選考に残っている。

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