天皇陛下即位パレード 日本晴れ!沿道に11万9000人 29年前を2000人上回る

 パレードで即位を祝う沿道の人たちに応えられる天皇、皇后両陛下=皇居前
 涙を浮かべ目元を押さえられる皇后さま=東京・永田町
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 天皇陛下の即位を披露するパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」が10日午後、皇居から赤坂御所までの約4・6キロで行われた。雲一つ無いさわやかな秋晴れの下、天皇、皇后両陛下はオープンカーに乗り、沿道に詰め掛けた多くの人々の祝福に、笑顔で手を振り応えられた。当初は10月22日に「即位礼正殿の儀」に続いて行われる予定だったが、台風19号の被害を考慮し、延期された。両陛下のパレードは1993年6月の結婚以来。

 晴れやかに行われたパレード。沿道には約11万9000人(内閣府発表)の観衆が訪れ、日の丸の小旗を振りながら両陛下を祝福した。

 両陛下を乗せたオープンカーは午後3時2分に皇居・正門を出た。車列は10キロほどの時速で進んだ。皇居前広場を通り警視庁や国会議事堂正門、自民党本部などの前を通過。青山通りを経て、住まいの赤坂御所にちょうど30分後に着いた。

 御所に入る前では、ボーイスカウト・ガールスカウトのメンバーが小旗を振って歓迎。沿道では、自衛隊の儀仗(ぎじょう)隊が「ささげ銃(つつ)」の敬礼をして出迎える場面もあった。この日の午前中にもリハーサルを行っていたとあって、パレードは寸分の狂いもなく進行した。

 パレードのコースや周辺は交通が規制され、警視庁は全国から2万6000人の警官を動員。沿道沿いで手荷物検査を実施した。両陛下を見ようと、早朝から人が集まったが、大きなトラブルはなく、逮捕者なども出なかった。長時間待っていた人々の中には、レジャーシートや食事を準備していたつわものも。天気にも恵まれ、終始穏やかな雰囲気だった。

 1990年11月の上皇さまの即位パレードの際に集まった約11万7000人を2000人上回る人出となった。両陛下のパレードは93年の6月の結婚以来。当時は約19万1500人が祝福していた。

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