テレ朝「スーパーJチャンネル」やらせ公表 スーパー来客にディレクターの知人起用

 テレビ朝日が16日夜、東京・六本木の同局で緊急会見を開き、夕方の報道番組「スーパーJチャンネル」(月~金曜後4・50)で、不適切な演出があったことを発表した。今年3月放送の企画「業務用スーパーの意外な利用法」で、担当した男性ディレクターA氏(49)が、自身の知人ら5人を取材先のスーパーの来客として撮影していたという。

 篠塚浩常務と長田明広報局長が会見に出席し、「番組の信用を傷つける重大な問題。視聴者の皆さま、関係者の方々に深くおわび申し上げます」と謝罪。「やらせに当たるか?」という質問に、篠塚常務は「否定はできない」と答えた。

 今月4日に匿名で情報提供があり社内で調査。A氏は不適切な演出を認めた上で、「制作に自信がなくなっていて、(知人へ)明確に指示をしなければやっていいと都合よく解釈していた」と話したという。登場した客の4人はA氏が講師を務める俳優養成教室の生徒で、残りの1人は知人。報酬はなかった。A氏は当時、派遣会社からコーナー制作を担う「テレビ朝日映像」に派遣されていたが、すでに「-映像」を離れている。

 問題となったのは、業務用スーパーの来客の人間模様を描くコーナー。A氏は“やらせ出演”の指示はしていなかったが、撮影スケジュールを伝えていたという。ブロッコリーや焼きそばを大量購入する場面が放送され、登場人物同士で愛の告白をするシーンも含まれていた。

 同番組は渡辺宜嗣アナ(64)と林美沙希アナ(29)がメインキャスターを務めており、すでに2人には事情を説明したという。テレ朝は、早河洋会長と番組放送当時の社長角南源五取締役の役員報酬1カ月分の10%を返上、報道局長を10日間の停職処分にするなどした。

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