立命館宇治、地元京アニへエール 甲子園に響いたユーフォニアム 吹奏楽部が演奏

 37年ぶりに全国高校野球選手権大会への出場を果たした、京都代表・立命館宇治高校の吹奏楽部が13日、石川代表の星稜高校との2回戦で、放火殺人事件の被害に遭った京都アニメーション制作の人気テレビアニメ「響け!ユーフォニアム」の主題歌を応援曲として演奏した。美しいハーモニーで、母校のナインと、地元企業でもある京アニの関係者、ファンへエールを送った。

 初戦は吹奏楽部はコンクールの府大会に出場するため不在だったが、この日は満を持して登場した。酷暑の中、立命館宇治高を応援する三塁側アルプススタンドは同校の生徒らでほぼ埋め尽くされた。一回裏の攻撃、吹奏楽部員ら約80人が額に汗を光らせながら、ユーフォニアムなどで軽快なリズムで「響け!-」の主題歌「DREAM SOLISTER」などを奏でた。生徒らも音楽に合わせて赤色のメガホンをたたいてもり立てた。

 試合は6対3で敗れたが、吹奏楽部部長の谷千嘉さん(18)は「京アニ社員や家族、ファンの方が少しでも明るく元気になってもらえたらと思い演奏しました」と話した。

 京アニの本社は宇治市にあり、事件後に甲子園出場が決まると、地域住民から「甲子園で演奏して、ファンや関係者らを励ましてほしい」と提案があったという。部内で話し合った結果、宇治市を舞台に高校の吹奏楽部員を描いた「響け!-」のオープニング曲である「DREAM-」を演奏することになった。

 これに、「TRUE」名義で同曲を歌う歌手の唐沢美帆(36)はツイッターで「どちらも頑張れ!DREAM SOLISTERは夢に向かって頑張っている、全ての人への応援歌です。響け…!!!」と思いを込めてつぶやいた。さらに、試合終了後には「素晴らしい試合をありがとうございました。吹奏楽部の皆さん。力強い演奏感動しました。甲子園に、テレビの前の人々の胸に、確かに響いたと思います。音楽の力は偉大ですね」と部員たちの熱い思いに感謝していた。

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