闇営業問題に端を発した吉本興業の一連の騒動が、“内紛”“お家騒動”に変化しつつある中、吉本芸人に笑いが戻ってきた。本拠地・なんばグランド花月などの劇場で情報番組を中心に出入りする芸人を直撃取材。ユーモアあふれる切り返しが注目を集めている。口火を切ったのは７月２３日、新喜劇の顔、池乃めだか。明石家さんま、ナインティナイン・岡村隆史ら後輩たちが一斉に大ベテランの一言にうなった。時系列で振り返ってみる。

　【池乃めだか】（７月２３日）

　吉本に求めることについて聞かれ「まあ、吉本興業に言う事は、背が高くなる薬を開発してくれという事ぐらいです」と鉄板の身長ネタで煙に巻く。めだかは身長１４９センチ。「ネクタイの長さと身長が同じ」などといった“ちっさいおっさん”ネタで人気を博している。

　【ゆりやんレトリィバァ】（７月２９日）

　「今回のことをどう見ていますか？」と聞かれ、シリアスな表情で「え～…あの…私は子供の時から吉本に入るのが夢で、いま吉本に入れさせていただいて…」。うつむいて涙ぐんだ…かと思いきや、顔を上げると目がパッチリ二重という「変顔」を披露。さらに「何の意見もない人間で申し訳ありません。すみません」と口にし、再び目を押さえ、今度こそ涙ぐんだか？！と思わせておいて、またまた二重の変顔。さらに「急いでるので」とその場を去るのかと思いきや、ゆっくりとその場をうろうろするなど、ボケ倒し。インタビュアーも思わず、何度も吹き出していた。

　【レイザーラモンＲＧ】（７月３１日）

　直撃取材に備え、謹慎中の相方、ＨＧのトレードマークのサングラスを持ち歩いており、待ってましたとばかり、サングラスをかけてカメラの前に。相方について「僕は電話とかＬＩＮＥで元気づけました」と明かし、「（復帰したら）ためにためた気合いの入った『フォ～ッ！！』やってもらいたい」と大まじめな顔で相方のネタを両手を広げて再現。渾身のネタでエールを送った。

　ＲＧは２３日にも直撃取材を受け、“ＨＧサングラス”姿で人目もはばからず全力の「吉本興業フォー！」をやったものの、オンエアではカットされており、“リベンジ”のフォー！となった。

　【かまいたち・山内健司】（８月１日）

　「吉本は今後、どう変わっていくか。どう思われますか？」の問いに、深刻な顔つきで「分かんないんですけど…」と考えたそぶりを見せた後、「僕が、今、知ってる情報を、１つだけ言うと……」と前置きして、「先日の話なんですけど…相方の濱家（隆一）の給料が、僕より１０万（円）少なかった…」と“お家事情”を告白。

　「どうすれば吉本が良い方向に変わっていくと？」となおも質問されると「濱家の給料が、僕と同じになってきたら、だいぶ良い方向にいくかな、って」とボケ続けた。インタビュアーも吹き出しそうになるのを必死でこらえていた。