官房長官とバトル 望月衣塑子記者「官邸から抗議9回」…東京新聞に声援多数で“続投”

討論集会に参加した東京新聞の望月衣塑子記者=東京・明治大学
討論集会に参加した東京新聞の望月衣塑子記者=東京・明治大学
討論集会に参加した東京新聞の望月衣塑子記者=東京・明治大学
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 首相官邸で菅義偉官房長官との会見バトルを展開している、東京新聞社会部の望月衣塑子記者が11日、東京・明治大学で開催された、自身の著書が原案の映画「新聞記者」(28日公開)の試写会後に討論集会を行った。

 同大コミュニケーション学部の大黒岳彦学部長と「官邸権力」などをテーマに、学生向けにトーク。官邸から嫌われていると紹介されると、これまで東京新聞に「官邸から9回、抗議文が来て、毎回言い分と反論、時に謝罪を入れて突き返してます」と笑顔で明かした。

 2年前に安倍一強状態が続くのをみて、政権内部でとんでもないことが起こりかねないと上司に直談判して、長官会見に加わることになったという。びしびしと質問するスタイルは社会部では普通だが「政治部からみると特殊異様」と映ったと分析。

 ネットなどで話題となり、夜間に会社に「あいつは北朝鮮のスパイだ」などと脅迫抗議もきたという。

 ただ「幸いに会社の上層部と官邸に深いつながりはなかった」とし、批判の一方で、会社には多くの応援や激励の意見が届いたと説明。「聞きたいことを聞いてくれる」「購読する」との声におされ、編集局長が部長クラスに「会見に行かせ続けたい」と説得してくれた経緯を説明。「読者の声に、みなさんに助けられました」と感謝を述べた。

 望月記者を巡っては、約2年前から菅長官の定例会見での応酬がネット上などで話題に。菅氏は、望月記者の質問手法に対し「憶測」などが含まれているなどと指摘し、露骨に態度を硬化。望月氏も、質問途中に何度も「簡潔に」と求められる質問妨害や、菅氏から質問拒絶があったと批判。双方から抗議や申し入れが飛び交っている。

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