Ｘ　ＪＡＰＡＮのＴｏｓｈｌが１０日夜、ブログを更新。アーティストゲストとして参加するアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」に出演するフィギュアスケートのエフゲニア・メドベージェワ選手（１９＝ロシア）にエールを送った。メドベージェワは、同アイスショーに出演している間に「日本から出て行け」などと書かれた中傷手紙を受け取っていたことが８日に判明している。

　Ｔｏｓｈｌはブログで８日の神戸公演で目にした光景についてつづった。ステージ裏の通路スペースでは、出番を待つスケーターが最終の確認などのウォームアップをしており、「ピンと張り詰めた独特の緊張感」が漂っていた。メドベージェワは、スケート靴ではなくスニーカーを履いた状態で入念にジャンプの練習を繰り返していたが、「あろうことか彼女がジャンプした際の着地時」に横を通りすぎたスタッフの体が少し触れ、当たってしまったという。

　するとメドベージェワは、即座にスタッフに向かって本当に申し訳なさそうに「Ｉ，ｍ　ｓｏｒｒｙ」と謝ったという。「優しい声と柔らかい表情からのとても丁寧な口調の『Ｉ，ｍ　ｓｏｒｒｙ』」だったといい、スタッフが慌てて謝ると可愛らしい笑顔を返してきたという。

　Ｔｏｓｈｌはこの立ち居振る舞いに「本当に感動をしました」「人としての器の大きさと彼女の心根の優しさを感じさせて頂いた」と記述。「たゆまぬ努力で身体や心を究極に鍛え上げ　怪我の痛みも心の痛みもとんでもないプレッシャーもすべて弾き飛ばしながら　命をかけて世界の舞台で真剣勝負で戦い続け　自分の限界を突破しながら自らを表現する世界のトップアスリート　心から尊敬致します！本当に応援したい気持ちになります！」とエールを送っていた。