間慎太郎、全国ツアーファイナルへ「丁寧に届けたい」 憧れの地・チキンジョージで

ツアーファイナルを控えた間慎太郎=東京・新宿
ツアーファイナルを控えた間慎太郎=東京・新宿
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 シンガー・ソングライターの間慎太郎(38)が、全国ツアー「人生ゲーム」のファイナルを9日に神戸の名門ライブハウス「チキンジョージ」で迎える。昨年11月14日にリリースしたアルバム「人生ゲーム」を受けてのもので、約7カ月に及んだツアーの締めくくりを目前に控えた間が、ツアーやアルバム、チキンジョージへの思いを明かした。

  ◇  ◇

 間は過去最長となったツアーを振り返り、「歌いどころみたいなところも、ツアーをやりながら曲に対して歌うってことで、気持ちが深まっていったといいますか。自分で作った曲なのに、レコーディングの時には気付かなかった思いみたいなことを再確認できた」と、収穫を口にした。

 アルバム「人生ゲーム」は「身近にいる同世代の男の人とか、男友達の背中を押せるような、30代後半になっても『もう一回やってみようや』というのをできればいい」という考えが「とっかかり」となって、「アルバムの世界観が見えた」という作品だ。

 間は「この辺(肩)が丸くなっている、考え方が凝り固まってしまっていると言われることもあるし、思うこともある、そういう世代に入っているって、気付くことも多い」と自身とその世代について語る。「もう一回、どうなるか分からないけど、イチかバチかやってみようや!」という同世代への思いを込めて作った「人生ゲーム」は、最終的に「同世代だけじゃなく、色んな方の心に響くような」曲を収めたアルバムになった。

 最終公演を行うチキンジョージは「大好きな」会場だという。高校卒業まで兵庫県宝塚市在住だった間にとっては「憧れがずっとあるライブハウス」で、音楽を始めるきっかけになった故忌野清志郎さんを「学生時代に見させてもらった」会場でもある。2015年、初めてワンマンライブを行えることになった時は「興奮」し、ステージでは「音楽の神様がいるかと思いました」という。

 そんな「高校球児にとっての甲子園」だけに、「完全弾き語りワンマンライブなので、ギターの音、ピアノの音、半年間ツアーを回ってきた思いを丁寧に届けたい」と、穏やかな口調の中に熱い思いをにじませた。

 ツアーを終えると、舞台「囚われのパルマ」(6月22~23日、大阪・サンケイホールブリーゼ。27~30日、東京・シアター1010)に出演。人気ゲームの舞台化で、「出世願望の強い傲慢(ごうまん)な政治家」を演じる。

 その後、今秋発売を目指してアルバムのレコーディングに入る予定だ。間は「いい曲を作っていいものにするっていうことは大前提。そこだけは決して曲げることなくやり続けなアカン。新しいツアーが待っていると思うと、気持ちが切れることなく努力し続ける」と、音楽家の矜持を口にしていた。

 ◆間慎太郎(はざま・しんたろう)1981年3月27日生まれ、大阪府出身。父は間寛平。学生時代、路上ライブやバンドを通じて音楽活動を開始。2004年、初音源となるミニアルバム「ラブレター」発表。これまでミニアルバム2枚、フルアルバム7枚をリリース。舞台「吉本百年物語」(12年=桂文枝役。13年=ダウンタウン・浜田雅功役)、映画「TOKYO TRIBE」(14年)などで俳優としても活躍。

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