元キャンディーズで女優の伊藤蘭（６４）が２８日、東京・山野楽器銀座本店で、ソロデビューアルバム「Ｍｙ　Ｂｏｕｑｕｅｔ」（２９日発売）のトークイベントを開催。４１年ぶりに歌手活動を再開した。

　伊藤は、１９７３年にキャンディーズとして歌手デビュー。人気アイドルに上り詰める中で７８年にグループは突然解散した。４１年の時を経て伊藤は「６０代に差し掛かって、もう何十年元気でいられるかというところで楽しいことをやっていきたい」と歌手活動復帰の経緯を明かした。

　アイドルから女優に転身してもなお、ボイストレーニングをこなして変わらぬ美声をキープ。苦労しながらも完成させたアルバムに「やっと聞いていただけると思うと感慨深い」と達成感をにじませた。

　７７年のキャンディーズ解散宣言の際に伊藤が発言した「普通の女の子に戻りたい」が当時話題に。言葉の真意を「本当に働くのが無理だと分かったから、個人的なことで世界を広げていきたいとの思いが強かったのだと思います」と明かした。

　夫で俳優の水谷豊（６６）はすでにアルバムを視聴済み。歌手復帰を切り出すと「いいんじゃないか」と賛成されたといい、完成した曲には「一曲一曲個性にあっていいねと言ってくれた」と喜んでくれていたという。

　ソロ歌手として本格スタートを切った伊藤は「女優と平行しながら自分のペースでつなげていきたい」と今後の歌手活動に意欲。水谷との夫婦共演は「恥ずかしいです」と赤面するも「演技は大丈夫だったので、ちょっと聞いてみます」と夫婦デュエットの可能性を示唆した。

　６月から大阪と東京でファーストソロライブをスタートさせる。「わだかまりも取れているので、キャンディーズの曲も考えています」。４１年の時を経て再び“蘭ちゃん”が帰ってくる。