読売テレビ 不適切放送検証で藤崎マーケットの名前は出さず

 性別を探る企画が問題になった読売テレビの夕方のニュース番組「かんさい情報ネット ten.」(月~金曜、後4・47、関西ローカル)で15日、「5月10日放送の問題について」として、なぜ放送に至ったのかを約20分にわたり検証、謝罪した。

 問題となったのは10日放送のコーナー「迷ってナンボ!」で、お笑いコンビ・藤崎マーケットが、外見から男女がわかりづらい人に対し、フルネームを聞いたり、胸を触ったり、保険証をチェックして確認。これにコメンテーターで作家の若一光司氏が「許しがたい人権感覚の欠如。よくこんなもん放送できるね」と激怒した。

 この取材は4月16日行い、同26日と5月3日の2度、同じ担当プロデューサーが立ち会い、VTRをチェック。山川友基解説委員は「プライバシーに踏み込んだ内容であったため、本人の承諾を受けているかの確認はしたものの、人権への配慮や社会的な影響といった考えは抜け落ちていた」と経緯を語った。

 中谷しのぶアナウンサーも「放送が不適切だと感じていましたが、言葉にできなかった。若一さんからご指摘いただいたにもかかわらず、番組を進行してしまった。多くの皆様に不信感を抱かせることになりました」と謝罪。コーナーを担当した藤崎マーケットの名前は一度も出さず、読売テレビの問題として検証された。

 同コーナーは当面の中止が決定。藤崎マーケットのトキは騒動後に「違和感に気付いておりましたのでその場でカンペに口出すか編集にも立ち会うかすべきだったと今では後悔しています」と反省をつづった。そのうえで同番組には愛着もあり「拾っていただいたステキな番組です」と感謝。田崎も「ディレクターの指示の上でやっていたとしても現場でロケ自体を止める事が出来たし止めるべきだった」とし、取材を受けてくれた人や店、視聴者に「本当に申し訳ございませんでした」と謝罪している。

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