ゴーン容疑者 妻のパスポート、携帯も押収された…弘中弁護士「大いに疑問」

会見した弘中惇一郎弁護士=東京・日本外国特派員協会
会見した弘中惇一郎弁護士(右)=東京・日本外国特派員協会
会見した弘中惇一郎弁護士(右)=東京・日本外国特派員協会
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 日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が中東オマーンの販売代理店経由で資金流用し、約5億6300万円の損害を与えたとして、東京地検特捜部は4日、新たな会社法違反(特別背任)の疑いで、ゴーン容疑者を再逮捕した。逮捕は4回目。ゴーン容疑者の弁護団が同日、都内で会見を開いた。

 弘中惇一郎弁護士は保釈後の異例の再逮捕について「3月の時点で、ゴーンさんに証拠隠滅、逃亡の恐れがないと確認されている。追起訴と身柄拘束とは同列ではない。合理性、必要性のない、文明国家であってはならない暴挙」と批判した。

 この日の逮捕に関して「早朝に逮捕状が執行されたと聞いている」とした。その際に「一緒にいた奥さんのパスポートや携帯電話などを押収していった」と明かした。

 そのうえで弘中弁護士は「単なる嫌がらせではないと思うが、許されるのか、大いに疑問」とした。

 ゴーン容疑者は昨年11月の最初の逮捕以降、108日間、身柄拘束された。保釈保証金10億円を納付し、3月6日に保釈されていた。

 3日にツイッターを開設し、4月11日に会見を開くことを表明していたが、異例の保釈後の再逮捕となった。

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