内田也哉子「ファッキン、ユウヤ」娘も型破り!愛憎の思い込めロック葬で破天荒謝辞

 3月17日に肺炎のため79歳で死去した、ロック歌手・内田裕也さんのお別れの会「Rock’n Roll葬」が3日、東京・青山葬儀所で営まれ、タレントの堺正章(72)、歌手の郷ひろみ(63)ら950人が参列した。祭壇には写真ではなくモニターが飾られ、裕也さんの破天荒な生前の姿を“動く遺影”として掲示。裕也さんの長女で喪主の内田也哉子(43)が「ファッキン、ユウヤウチダ!!」と父を送り出すなど、裕也さんらしい型破りな“ラストステージ”となった。

 ロックンローラーの娘は、やはりロック魂を継承していた。親族代表として喪主謝辞に立った也哉子は「最後は彼らしく送りたいと思います」と一呼吸置き、流ちょうな英語でシャウトした。

 「ファッキン、ユウヤウチダ!! ドント レストインピース(安らかに眠るな)!! ジャスト ロッケンロール!!」。ロック過ぎる人生を生き抜いた父への、これ以上ないラストメッセージだった。

 昨年9月に75歳で亡くなった、母で女優の樹木希林さんと裕也さんは、40年以上の別居婚という不思議な関係を続けてきた夫婦。也哉子は19歳で本木と結婚するまで母子2人暮らしで、存在しているのに不在な父と、その男を愛する母の間で葛藤を抱えてきた。

 「私は正直、父をあまりよく知りません」と切り出した也哉子。裕也さんの生前、一緒に過ごした時間は合計しても1カ月に満たない。時間的な障壁もさることながら「火山」と「野花のような無垢(むく)」を同居させた裕也さんを理解できなかったという。

 荼毘(だび)に付してもなお、父の死を実感できず「実感のない父と娘の物語が、はじまりにも気付かないうちに幕を閉じた」と感じていた。この日、葬儀所を埋める参列者を見て、やっと父の死が染みいった。

 婚姻関係を持ちながら裕也さんは幾人もの恋人を持ち、一方で樹木さんは「夫に何もしてこなかった」と申し訳なさそうに嘆いていた。両親の不可思議さを也哉子は「ある種のカオス」と呼び「受け入れることにしました」と飲み込んだ。

 「私という二人の証がここに立ち、また二人の遺伝子は次の時代へと流転していく。この自然の摂理に包まれたカオスも、なかなか面白いものです」。父のすべてを受け入れ、愛憎入り交じる思いを「ファッキン!」に込めて贈った。

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