藤井七段 今年度最終局は大逆転勝ち 年度勝率は歴代3位に

 大逆転勝利を収め、感想戦を行う藤井聡太七段(左)=東京・将棋会館
 大逆転勝利を収め、感想戦を行う藤井聡太七段=東京・将棋会館
 大逆転勝利を収め、感想戦を行う藤井聡太七段=東京・将棋会館
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 将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太七段(16)が27日、東京・将棋会館で行われた、竜王戦4組ランキング戦3回戦で、中田宏樹八段(54)と対局。年度最終戦となった対局で大逆転勝ちを収めた。年度成績は45勝8敗となり、勝率は全棋士中1位で、昨年の0・836を上回る、歴代3位の0・849を記録した。

 後手番の藤井七段が受けて立つ形で、戦型は相矢倉に。中盤は互角のねじり合いが続いたが、徐々に劣勢に陥った。終盤に入ったところで中田八段の鋭い踏み込みを受け、形成は不利に見えた。だが、ここからが藤井七段の真骨頂。必死の追い上げを見せ、最後の最後でまさかの大逆転。持ち前の終盤力を遺憾なく発揮した。

 この対局が年度最終戦となり、見事な白締め。竜王戦ランキング戦での連勝も14まで伸ばした。藤井七段は終局後、「ミスが続いて苦しい形が続いた」と厳しい表情。それでも「次も指せることになったので、全力を尽くしたいい」と前向きに話し、わずかですけど(勝率で)前年度を上回れたことはうれしく思います」と喜びも示した。

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