講談界のニュースター・神田松之丞が浅草芸能大賞新人賞 歴代2人目

講談「鼓ヶ滝」を熱演する神田松之丞=東京・浅草公会堂
講談「鼓ヶ滝」を熱演する神田松之丞=東京・浅草公会堂
講談「鼓ヶ滝」を熱演する神田松之丞=東京・浅草公会堂
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 講談師の神田松之丞(35)が16日、東京・浅草公会堂で行われた「第35回浅草芸能大賞」授賞式で新人賞を新人賞を受賞した。講談界の若きスターとして大ブレーク中の松之丞。来年2月には9人抜きの大出世で真打昇進が決まっている。講談を知らない世代を講談界に引き込み、若手落語家と結成した演芸ユニット「成金」で、落語ブームにも寄与するなど、次世代の講談界を担う存在として受賞した。

 講談師で浅草芸能大賞を受賞したのは、1988年の第4回で奨励賞を受賞した故・六代目宝井馬琴氏に続いて2人目。松之丞は「落語界は東京、大阪合わせて約850人。我々は合わせて90人ぐらいでしょうか。そういう事情もあって、なかなか賞に恵まれる機会はない」と現状を語った。

 その上で「このたび、素敵な浅草芸能大賞新人賞を受賞させていただくことになって、講談界全体が発展していければ、こんなにうれしいことはない」と感謝。「これからも私だけでなく、講談界を見守っていただければ」とあいさつし、万雷の拍手を浴びた。記念公演では得意ネタの1つである「鼓ヶ滝」を熱演。マクラから爆笑を誘い、緩急自在の名演で観客を引きつけた。

 なお、今年度の大賞は女優・草笛光子(85)が、奨励賞は落語家・林家たい平(54)が受賞した。草笛は「私今日、とってもうれしいんです。涙が出そう」と感無量の様子。1950年に浅草を本拠地とする松竹歌劇団に入団し、芸能界のスタートを切っただけに、「65年ぶり、にこの浅草の舞台に出たんです。本当にいろんなことがありましたが、こうして浅草の舞台に立てるとは思ってもいなかった」としみじみ話した。

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