西野七瀬、卒コンで誓いの旅立ち「本当に幸せ」 地元・大阪でアイドル人生に別れ

 昨年末をもって乃木坂46を卒業した女優の西野七瀬(24)が24日、大阪市の京セラドーム大阪で行われた、自身の卒業コンサートに出演。乃木坂46としての最後の活動を終えた。地元・大阪で迎えた最後の舞台に、5万人のファンが集結。全47曲、約4時間にわたる盛りだくさんのライブで、アンコールでは涙も見せながら、アイドル人生に別れを告げた。

 日本一のアイドルグループを牽引してきた“女神”が、完全に独り立ちの時を迎えた。アンコールに1人で登場した西野は、涙で声を詰まらせながら「ここに5万人の方がいらっしゃって、画面の向こう側ではもっとたくさんの方が見て下さってて…、そんな風になれるとは、誰も予想しなかったですよね。私でさえも思わなかったですから…。本当に幸せだって思います」と、感謝を口にした。

 11年8月に乃木坂46に加入。お披露目となる9月の「お見立て会」では、握手に訪れたファンはわずか3人だった。デビュー曲から選抜入りは果たしたものの、目立たない位置で生駒里奈(23)、白石麻衣(26)らエース格を見つめていた。

 周囲が口をそろえて「感情を表に出さない」という存在。だが、闘志は静かに燃やしていた。8曲目の「気づいたら片想い」でセンターポジションを獲得。表題曲22曲すべてで選抜入りし、センターは7曲とメンバー最多。オーディションで宣言した「乃木坂46に絶対に必要な存在になりたい」という誓いを実現してみせた。

 アイドルとして走り続けてきた2690日間を締めくくる1日。「実感が沸いたのが、出番の1分前ぐらい。あれ、今日卒業?ホンマ?みたいな感じやってんけど」と、関西弁も交えてマイペースぶりだった。それでもステージでは、圧巻のパフォーマンスを展開。最高20メートルの高さに舞ったフライングや、高さ25メートルの昇降ステージでのダンスなど、華麗に、美しく、かわいらしく、長丁場でもひときわ輝き続けた。

 「乃木坂が、すごく離したくないというか、知らない間に、例えようのない大事なものになっていた」と、グループへの尽きせぬ思いも語った西野。「乃木坂46の西野七瀬じゃなくなりますけど、西野七瀬はずっと生きていきますので、皆さんの応援の仕方で私を見ていて下さったらうれしいな」と、新たな出発に思いをはせた。

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