木村拓哉 蜷川幸雄さんの鬼指導をTVで回想「もう1回!っていうのが10日間位」

 俳優の木村拓哉が24日放送のフジテレビ系「ボクらの時代」に出演し、日本を代表する演出家の故蜷川幸雄さんからの厳しい指導を振り返った。

 木村は1989年に蜷川さん演出の舞台「盲導犬」で俳優デビュー。「16(歳)の時に『ちょっとユー、行こうよ』って言われて、行った青山の喫茶店に蜷川幸雄さんがいて、『じゃあよろしくね』って言われて、よろしくって…何がですか?っていう」と、いきなりジャニー喜多川社長から蜷川氏に引き合わされて出演が決まったという。

 初舞台は「大変どころじゃなかったですよ。台本自体初めて持ったんで」といい、「1カ月以上(稽古を)やったんですけど、蜷川さんからの、どういう感じでやってんの?っていうのがなくて。あるところまで来ると『もう1回!』っていうのが10日間くらい続いて」と、蜷川さんの厳しい指導に苦しんだ。

 そんな木村を助けたのがベテラン俳優たちで、「そしたら共演者の方が、たぶん見るに見かねてだと思うんですけど。壌晴彦さんに声の出し方をいろいろ教わったりだったりとか、不破万作さんに『まああのオヤジ、なんかいろいろ言うかもしんないけどよぉ、気にすんなよな』って励ましていただいたりして。ボロボロでしたね。悔しくて。けっこうドーンと落ちてた時に桃井(かおり)さんが『ご飯行くわよぉ』って言って連れてってくれたりとか」と、面倒をみてくれたという。

 木村は「蜷川さんの現場を経験する前は、友達と遊んでる方が楽しかった。何時にお稽古(ジャニーズ事務所のレッスン)があるから行ってくださいねって言われたんだけど、つまんねえなっていう勝手な価値観で、普通に行かなかったりしてたんで。新宿と渋谷(で遊んでいた)。ナメてたんですよ。初めて舞台を経験して、本番が終わって、カーテンコールじゃないけど、出演者が一同に介して客席からワーって拍手をしてもらった時に、初めてかな。キラッ、キラっていう、何か(を感じた)」と、「盲導犬」が大きな転機になったことを告白。

 「あれができたのに、今、向き合ってるのができないっていうのはねえなっていう、一個の物差しにはなっていますね」と打ち明けていた。

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