俳優の西田敏行（７１）が１７日、今月９日に多臓器不全のため８６歳で死去した佐藤純彌監督を「人望があり、学者肌の映画監督でした」と悼んだ。

　西田は「佐藤純彌監督が逝去されたと聞き、１９８５年に撮影した『植村直己物語』のことが思い出されました。ことに、北極での撮影ではスタッフ・キャストの命を守り、作品の成功に導かねばという、ｐｒｅｓｓｕｒｅ（プレッシャー）と戦いながら、皆の前では穏やかな表情で監督指揮をしていた姿です」と、佐藤作品で冒険家の植村直己さんを演じた現場を回想。　「人望があり、学者肌の映画監督でした」と佐藤さんの人柄を振り返り、「ご冥福を祈ります」と結んだ。

　西田は佐藤監督の「植村直己物語」（１９８６年）、「敦煌」（８８年）に主演。故緒形拳さん主演の「おろしや国酔夢譚」（９２年）にも大役で出演し、故三國連太郎さん、故安藤昇さん、故高倉健さんらと並ぶ、佐藤作品の顔だった。