海老蔵「母の大事さ」痛感 子供を「父親だけでは支えられないこともある」

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(41)が16日、東京・豊洲市場で、小池百合子東京都知事(66)らとトークイベントを実施。来年4月に控える十三代目市川團十郎白猿への襲名について触れ、同時に八代目市川新之助を襲名する長男・勸玄くん(5)にとっての「母の大切さ」を語った。

 家では海老蔵に「團十郎になりたいの!」と話しているという勸玄くん。父親としての思いを問われた海老蔵は「複雑ですよね。市川團十郎家に生まれたからといって、團十郎になれるとは限らない。多くの方に認識していただき、認めていただき、そうなってくれればうれしい」と話した。

 続けて、「苦しいとき、父親だけでは支えられないこともある。私も父に言えないことは母に言えた」と、自身の経験を吐露した。妻で元フリーアナウンサーの小林麻央さんは17年6月、乳がんのため死去。「それ(母親の存在)が彼らにはないので、それがどうやって乗り越えていくか、團十郎襲名と同じぐらい、大きな課題だなと思っています」と表情を引き締めた。

 イベント中には、築地市場時代からの行きつけだという「大和寿司」の寿司に舌鼓を打った。豊洲市場については、「昔の活気がある感じとは別で、新鮮な魚河岸のイメージ。欲を言うと、もっと活気がほしい。なんとなく、見た目がまだ(中に)入りづらいですよね」と、改善の余地を口にした。

 その上で「いろんな人の話を聞いていると、すごい設備が整っている一方で、ああだこうだということも耳に入ってくる」と、市場内部からも不満の声が上がっていることにも言及。「豊洲で腰を据えてやると決めた以上、都民が豊洲を中心に食を楽しめる文化が100年、200年と続いてくれれば」とし、「微力ながら、私にできることありましたら。ここで舞台を作っていただければ、舞台をさせていただいて、将来『十三代目の團十郎がこんなことしてたよ』と語り継いでほしい」と協力も約束した。

 また、来年の襲名披露興行と同時期に開会を迎える東京五輪・パラリンピックについては「開会は7月24日ですから、その辺は会社(松竹)も考えてやってるんじゃないですかね?」とし、開会式には参加することを示唆した。

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