細田監督「日本の存在感示したい」 アニメ作品「未来のミライ」アカデミー賞候補
アニメ映画「未来のミライ」が米映画の祭典、アカデミー賞にノミネートされている細田守監督(51)が日本時間5日、ロサンゼルスで記者会見し、「アカデミー賞は世界の映画祭の中でも特別な存在。日本作品の存在感を示したい」と受賞への期待を示した。
「未来のミライ」は4歳男児の成長を描くファンタジーで、アカデミー賞の長編アニメ賞候補になっている。2日には「アニメ界のアカデミー賞」と呼ばれるアニー賞で長編インディペンデント作品賞を受賞した。
細田監督は「自分の子供の成長をモデルにした小さな日常を描いた作品が受け入れられたと思い、うれしかった。世界の人々にも物語の普遍性を感じ取ってもらえたのではないか」と話した。配給先は96の国・地域に上るという。
細田監督はさらに、「他の候補はみなアクションや冒険の映画。僕の作品は子供を主人公にしながら、アニメ表現の可能性を広げる映画だと自負している」と述べた。アカデミー賞には、是枝裕和監督(56)の「万引き家族」も外国語映画賞の候補に選ばれており、24日(同25日)にロサンゼルスで発表・授賞式が行われる。
